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全国に点在してある、ほとんどの百貨店の1階に化粧品売り場があります。百貨店の一回にある化粧品ブランドは、国産の化粧品会社が経営しているアウトオブブランドのような百貨店のみでしか販売しない化粧品や、外資系化粧品など、高級な化粧品を多く扱っています。百貨店の化粧品売り場には、一つのブランドのカウンターに複数の美容部員が勤務しています。売り上げ規模の大きなブランドに至っては、10名以上の美容部員が配属されているところもあります。百貨店では、高額な化粧品を取り扱っていますので、お客様の側も美容部員の接客マナーに目を光らせています。他の勤務場所以上に高い接客マナーを要求されます。自分の言動やエチケットに対しても、最新の注意を払う必要があります。
ダイエー、イトーヨーカドーなどのスーパーでも、1階の売り場部分に化粧品コーナーがあります。こちらでは、資生堂、カネボウ、コーセー、花王ソフィーナなどの全国展開している国産の大手化粧品会社の化粧品を扱っています。各売り場では、百貨店と同じく、各ブランドでは、おそろいの制服を着用した美容部員がきびきびと働いています。
百貨店やスーパー勤務の美容部員の役割は、その化粧品コーナーの運営を行ないます。化粧品の販売、商品の発注、商品の新列、販売促進のためのイベントなど、すべてを自分たちで考え、運営していきます。化粧品の販売以外にもしなければならない仕事が沢山あります。また、百貨店やスーパーは一般企業のように、土曜日や日地曜日が休みではありませんので、美容部員も平日に休みを取ることがほとんどです。
美容部員におしての知識と技術を得るためには、専門学校に通う方法とともに、養成スクールに通うことも一つの方法になります。養成スクールの場合、性別・年齢・経験など問われません。義務教育を終了している人ならば、特別な制限は何もありません。ですから、大学に通いながらでも、仕事を持っている人でも、子育て中の主婦でも養成スクールに通うことが出来るのです。養成スクールの修業期間は3ヶ月から1年間のものまであります。自分の都合により、選ぶことができます。
養成スクールは美容部員になることだけを考えたカリキュラムを組み立てています。
◎フェイシャル・・・肌の構造など基礎的な知識を身につけます。
・エステティックテクニック―最近では、お客様へフェイシャル技術を施すことが通常となっていて、ブランドで取り入れています。
・肌のカウンセリング―尾火薬様の肌を見てどのような化粧品を使用すればよいか、どんなお手入れ方法を薦めればよいかなどカウンセリング技術を磨きます。
◎メイクアップ―芸術的ではなく一般的なメイク方法を学びます。
・メイクアップテクニック―お客様の美しさを最大限に引き出すための完璧なメイク技術を身につけます。
・カラーについて―メイクアップにはカラーの知識が重要になってきます。カラー選びの技術を実践的に学んでいきます。
◎販売トレーニング・・・販売力を高めることにより、売り上げをアップすることができるので、大切な勉強になります。店頭での販売におけるマナーも学びます。お客様に不快な思いをさせないためにも、高い知識や技術を身につけ、誰からも好かれる美容部員となれるように実践を通じて身につけていきます。また、化粧品各社の最近の新製品についても学び情報を得ます。
様々な場所の化粧品コーナーで美容部員は勤務していますが、その働き方の形態は様々です。割合で言うと、やはり正社員が一番多くなっているようです。ここでの正社員とは、化粧品会社や専門店を経営する会社に正社員として採用され、自社ブランドや自社店舗がある百貨店やスーパーなどに勤務する働き方や、百貨店に正社員として採用され、化粧品コーナーに配属される働き方です。十数年前までは、このような正社員の働き方しかなかったようです。
しかし、世の中の流れや、女性の働くことへ対しての意識の持ち方が変化してきました。日本はこのままいけば、高齢化は避けられない問題です。労働力の減少により、様々な問題が出てきます。そこで、次なる労働力として、主婦に光が当てられるようになってきました。家にいる主婦の人たちも、自分の空いている時間だけ働きたい、子供が学校に行っている時間だけ働きたい、外で働くことによりスキルアップしていきたい、もう一度社会に出て行きたいなど、様々な考えを持った人がいます。チャンスと自分の希望する条件さえ合えば、彼女たちは意欲的に働きたいと思っているのです。女性の場合は、結構・出産・子育てなどの大きな役割があります。大手化粧品会社に勤務する美容部員の平均勤続年数は3年前後となっています。女性が中心の職場ですので、出産や子育てのため1年ほどで退社する人もいます。これらが一段落したら、もう一度、美容部員として働きたいと考える人も大勢います。化粧品会社としては、このような意識を汲み取り、美容部員も、正社員、契約社員、アルバイト、派遣社員など、雇用方法も多様化してきました。